【ナビ記者通信】南信州獅子舞フェスティバル
作成日:2019年10月24日
10/20(日)に南信州獅子舞フェスティバルが行われました。今年は12回目になります。観光バスでのお客さんもみえ、私も8人のお客さんをご案内しました。
中央通りを中心に6カ所の演舞場が設けられ、各団体がそこへ移動し演武を披露します。先ずは第4ポイントの労金駐車場会場へ!
駄科下平獅子保存会です。下平地区約400戸で構成された保存会です。鈴岡城に由来した屋台獅子で「すずおか獅子」の名が入っています。
今度は飯沼諏訪神社奉納音楽獅子舞です。笛のお囃子は獅子の両サイドで演奏します。獅子は観客のすぐ近くまで突っ込みます。
竹佐獅子保存会です。こちらは屋台獅子ではなく、三河地方から伝わった伊勢神宮系の神楽獅子です。天狗がしめ縄を切る所から始まります。ちょっとエッチな所もある夫婦獅子。
若い子もお囃子に参加しています。優雅に舞った女獅子ですが、顔を出したのは男性でした^^
ちびっ子たちの創作獅子舞です。段ボール箱から自分たちで作った獅子頭での獅子舞です。獅子の表情も様々ですね。それにしてもかわゆいね~^^
天昇オロチは全く新しい創作獅子舞です。お囃子ならぬエレキギターで盛り上げます。リズムは和太鼓に代わって竹筒太鼓。これはまた良い音でした。悪の黒獅子をみんなの力で正義の青獅子にする、と言ったショートストーリ仕立ての獅子舞。
クライマックスは天昇オロチが出現。仕掛けが大掛かりの為か、会場移動は無し。毎回この場所での披露でした。
此処で獅子の移動タイム。私も次の演舞場へご案内。第一ポイントの市民プール跡の会場へ。
最初に登場の松一獅子は、松尾町一丁目に伝わる獅子舞。その昔は伊勢町と言い、三重の伊勢市から人々が移り住んだ所でした。その際伝えられた獅子舞です。しかし昭和22年の大火で獅子頭などを消失。以後中断していましたが近年「松一子供獅子舞教室」を立ち上げ、橋南地域の子供たちが練習して復活した伊勢流の獅子舞です。
中平獅子は鼎中平の親子獅子です。青い幌の獅子にキツネとおかめが付きます。おかめは若い女の子たちが担当しています。
上山獅子は鼎上山に伝わる獅子舞です。激しく動く獅子ですね。
伊那市から参加の諏訪形獅子舞です。諏訪形囃子方保存会の皆さん。伊勢系の神楽獅子で180年以上の歴史があるとの事です。
伊賀良上中村の獅子舞も獅子頭をかぶる神楽獅子です。地域の祇園祭では各家庭を回り舞い踊る獅子です。おかめ・ひょっとこの他、段ボール獅子頭の子供も参加しています。ひょっとこの動作はコミカルで、ちょっとエッチだったりします^^
此処で獅子舞のご案内は終了。ランチ会場までお連れしてお役目終了です。
獅子フェスはまだ続くので、この後は単独取材。獅子ガールの紹介をしておきましょう。会場のあちこちで、案内などをしています。今年は台風被災地への募金活動もしていました。
羽場獅子保存会の親子獅子です。天狗が獅子を操ります。ちびっ子も大勢参加していますが、子供獅子は幌なしです。
鼎下山の親子獅子です。初代の獅子頭は安政5年(1858年)の作で、美博に展示されています。今使われているのは5代目との事。よく見ると角が1本、一角獅子ですね。なかなかの暴れ獅子で、観客に突進します。目の前で警護担当が押し倒されてしまいました^^;若獅子の方は平成元年の設立で、子供たちが大勢参加しています。
鼎切石の親子獅子です。この獅子もなかなかの暴れ獅子で、私の目の前まで突っ込んできました^^
豊丘村の河野獅子は4人のおかめが操ります。獅子頭には牙がありますが、雌獅子との事です。この地区はかかあ殿下が多いのかな^^;優雅な獅子舞です。
上郷上黒田の大獅子です。幟には「伊勢流神楽獅子舞」とあります。本来神楽獅子には屋台獅子と言う物は有りません。大正年4年に大八車を取り付け屋台化し、独自のスタイルになった獅子。伊勢系の屋台獅子は此処だけですね。天狗と猿が付きます。
喬木村の加賀須獅子です。前半の静と後半の動との組み合わせの舞です。
小出太鼓は伊那市からの参加です。歴史は浅く平成になってからの太鼓チーム。地元の神楽獅子を伝承しオリジナルな獅子舞囃子としたそうです。夫婦獅子かと思ったら、雌獅子から子獅子が現れビックリ^^;親子獅子ですね。アクロバティックな動きで楽しめます。
吟遊打人と橋北屋台囃子は和太鼓の団体。獅子舞はありません。飯田下伊那で和太鼓と言えばこの人、吟遊打人の塩原良さんではないでしょうか。姫宮の林間学校で太鼓教室も開いています。
橋北屋台囃子は塩原さんが指導しています。大火を機に長らく途絶えていた橋北の祭り囃子を、前回のお練り祭りで復活。更にメンバーのソロも入れた独自の曲も作り披露しています。
(今回はこの編集が一番大変でした^^;クリックで大きくしてご覧ください)
飯田下伊那は獅子舞も盛んですね。屋台獅子が多いのですが、その源流は瑠璃寺の獅子舞と言われています。更に其の元は、滋賀県坂本の日吉神社の獅子舞との事です。
伝統芸能は継承が大事。全国的には立ち消えてしまう所も多い様ですが、こちらは若者や子供たちが大勢参加しています。これからも長く続きそうですね^^
今回の参加は26団体でした。有名な東野大獅子は、7年に一度だけとの仕来たりから獅子フェスには不参加です。
全ての撮影は出来ていませんが、ご了承願います。
(10/20 撮 ナビ記者)
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