[ナビ記者通信]事の神送り(千代芋平地区)

作成日:2016年2月14日

観光ガイド会の現地研修で、芋平地区の神事『事の神送り』に行ってきました。
これは、「風邪の神や厄病神を追い払うお祭り」との事です。
地区の集会所にその様子のイラストが飾ってありました。名のある方が描いた物の様です。

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集会所前には、飾られた笹竹が何本も立っていました。

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よく見ると『馬』と書かれています。これは各家々でお払いをして、風邪の神様を乗り移らせた物。
疫病神は馬に乗って出て行ってください、と言う意味があります。

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公民館では男衆が何やらワラ細工を!出来上がったのは夫婦人形?
男女のシンボルが立派過ぎますね^^飯田のケーブルTVも取材に来ていました。

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のぼり旗も作っています。読んでみると・・・
『千早振る 二月八日は吉日ぞ 事の神をば送りこそする』
事の神送りは二月八日と決まっていたのですが、今年から第2土曜日に変更になったとの事。
平日では人が集まらない、と言う事情からですね^^;

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準備が出来たら玄関前に並べます。わら人形はお神輿の中に祀り込みます。

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鐘と太鼓で、事の神様のご機嫌をとります^^

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いよいよ出発です。

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鐘と太鼓を先頭に、のぼり旗、お神輿、笹竹、最後にもう一本ののぼり旗と続きます。

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これを地区の境まで持っていきます。

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それらを置いたら、今一度拝んで帰ります。

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集会所までの帰り道は、振り返ってはいけません。
振り返るとせっかく送り出した神様が、その人に憑いて戻ってしまうとの事です。

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帰ってからは、直会(なおらい)の宴です。なんと、県会議員さんも参加していて今日の祝辞を。

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私達もご馳走になってしまいました^^;

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置いてきた事の神はその後どうなるのでしょう?気になりますね。

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次の地区の方たちが叉その次の地区まで送ります。その際も各家々でお祓いをした笹竹を持ってきます。
先に行くに従って笹竹がどんどん増えていく訳ですね^^最後は村境の谷に投下、という事になる様です。
でも近年はどうなんでしょう? 焼却処分なのかもしれません。

(2/13 撮 ナビ記者2)

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