「天龍ライン下り」を体験しました
作成日:2018年11月29日
2018年11月21日(水)
「地元にいると、地元の観光を体験する機会が少ないため、県内外からみえる観光客の皆さんに良い観光案内ができるように」という思いのもと、天龍ライン遊舟さんのご厚意を受け、晩秋の舟下りを体験しました。
受付場所は、JR飯田線天竜峡駅から踏切と姑射橋(こやきょう)を渡った左側にあります。
受付を済ませ、下の階へ移動してライフジャケットを着用すると、昭和の時代に全国的に活躍した市丸さんの歌声で「伊那節」などが流れてきて、舟下りの雰囲気を盛り上げてくれます。
舟乗り場がある天竜川の岸へ下りる途中からも、峡谷の景色を楽しむことができました。
乗客が乗舟した後、舟べりを船頭さんが「トントントン」と叩くのが、出航の合図。
ガイドさんも自慢の喉で「天竜下れば」を披露してくれました。
この日は紅葉が終わりかけといった感じでしたが、天気に恵まれた中で、スタート直後は、明治時代の書家・日下部鳴鶴が残した「天竜峡十勝」のいくつかを舟から確認。
しばらく進むと、天竜峡IC付近から天竜川を渡る、建設中の三遠南信道の橋が見えてきて、この橋も下から見ることができました。普段使っている橋を真下から見る機会はあまりないので、貴重な経験でした。
中間地点付近には、無人の「売店舟」が待機していて、ビールと甘酒、りんごジュースを購入することができます。
その後は、「のぞき松」の愛称で親しまれている、風格漂う一本松が私たちを出迎えてくれました。
対岸の景色が水面に映り、水鏡のように景色が二重に見える絶景ポイントでは、写真撮影に没頭しました。
途中で3回、天竜川のウグイや鯉、鮎などを獲る、恒例の投網(とあみ)もありましたが、この日の収穫はゼロ。船頭さんによると、寒くなると獲れなくなり、雨が降って川か濁ると獲れるそうです。
また、JR飯田線の「秘境駅」と呼ばれる区間と平行して川を下るため、向こう岸の険しい場所には飯田線の柵などが点在していて、「工事は大変だったろうな」と、往時に思いを馳せました。
終点が近づくと、再び「トントントン」と、舟が到着する合図が峡谷にこだまし、それに合わせて市丸さんの「天竜下れば」が流れてきました。乗舟時間は約50分。「もっと乗っていたい」と、名残惜しい気持ちで一杯でした。
舟を降りると、白いアヒル3匹が出迎えてくれました。
売店でお土産の購入もでき、私は、泰阜村で収穫した干し椎茸の加工品を購入しました。
帰りは、無料のバスで天竜峡まで送ってくれるので安心です(10時30分発の舟のみ、電車を楽しみたい方向けに、帰りのバスの用意はありません)。途中、長野県の観光大使、峰竜太さんの実家の横も通り、乗車時間は15分ほどでした。
天龍峡にある舟乗り場近くには、足湯ができる「りんご足湯」があり、この日もリンゴがいくつか浮いていました(料金は100円)。
周辺には、おしゃれなカフェや喫茶店、食堂もあります。
舟下りの前後に、お気に入りの店を見つけてください。
この日の船頭さんは、天龍ライン遊舟社長の半崎信弘さん(右)が務めて下さいました。
舟べりに乗って投網を投げることができる船頭さんは、半崎社長、お一人だけだそうです。
今回は紅葉を眺めながらのライン下りでしたが、春の桜やイワマツツジが咲く風景や、芽吹きが始まる新緑の季節、山水画の世界を彷彿とさせる雪景色も、ライン下りで楽しみたい…。 こうした思いを抱いた体験でした。
皆さんも、いかがですか?
◆天龍ライン下りのご案内◆
【定期船時刻】
天龍峡温泉港発 唐笠港着 帰りの方法 天龍峡温泉港に戻る時間
9:20 → 10:10 バス(無料) 10:35
10:30 → 11:20 電車(有料) 12:15 ※
11:45 → 12:35 バス(無料) 13:00
14:10 → 15:00 バス(無料) 15:25 ※
15:20 → 16:10 バス(無料) 16:35
※がある便は年間運行。その他の便は4/1~11/30に運行。
12月~2月はこたつ舟になります。
売店舟は、4月中旬~11月末まで休業(その年の気候によって変更あり)。
【料金】(平成30年11月21日現在)
大人 2,900円(中学生以上)
子供 1,450円(小学生)
団体割引あり
ご予約、お問い合わせは 天龍ライン遊舟 ☎0265-27-2247へ。
詳細は http://tenryuline.com から確認できます。
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